初めてのねこ
小学校3年生の頃、
いつも通る道のウインドーに、本物そっくりの白い猫のぬいぐるみが売ってた。
お誕生日プレゼントに買って欲しい、と母に頼んでいたが、
かなり精巧に作られていたもので、
ぬいぐるみに1万も無理!と却下されていた。
ものすごくほしくて、
何度もお願いしていた。
後にも先にも、
ぬいぐるみが欲しいとねだったことは、
この時だけだったと思う。
ある日、私のお誕生日プレゼントに、本物の白くて可愛いペルシャ猫がやってきた。
母の友人の家でうまれたので、血統書代だけで良いと言う。
ぬいぐるみで1万出すなら、本物で3万の方がいいよね、と母が言った。
3月生まれだったので、モモちゃんと名付けた。
本名は、エミリー。笑
猫とも、運命の出会いというのがあって、
この日から私の猫好き人生は始まった。
生まれつき超気の強い猫だったけど、
ツンデレがたまらなく可愛かった。
機嫌が悪くなるとすぐにシャーっと言って引っ掻いてくるので、家族からも恐れられていた。
私はシャーっと言われても抱っこするので生傷の絶えない生活だった。
高校の時、両頬に三本線の引っかき傷をつけて学校へ行ったら、みんなに笑われた。
モモちゃんはいつもベッドに来てくれて、家にいるときはいつも一緒にいた。
私は姉からは、猫使いと呼ばれていた。
モモちゃんが6歳くらいの頃、
なんだかお腹にしこりがある気がした。
しこりがある、と母に言ってから、数日であっという間にボコボコに大きく広がっていっった。
悪性腫瘍ができて、猫のガンは80パーセント死にますので手術しますが覚悟してください、と獣医さんに言われ、泣き暮らしたが、助かった。
その数年後は再発もして、二回の手術をしたが、17才寸前まで生きてくれた。
モモちゃんが亡くなって、しばらくして
ジャズでエミリーという素敵な曲を知った時から、この曲を聴くとモモちゃんを思い出す。
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